SACDとは、フルスペルで表記すると、Super Audio CD となり、正式には、スーパーオーディオシーディー と読むんですが、エスエイシーディでも問題はないでしょう。ネーミングに問題ありといいたいところです。
SACDとは、オーディオ用の光ディスク規格のひとつで、ソニーとPhilipsによって共同開発された、高音質を特徴とする記録メディアのことです。
録音・再生方式には、DSD(Direct Stream Digital)と呼ばれる、音声信号を密度差によって記録するエンコーディング技術が採用されており、従来の音楽CD(CD-DA)などで採用されているPCM(Pulse Code Modulation)に比べても、きめの細かい音が再現できる事が特徴です。DSDで記録されたデータは、通常のCDプレーヤーでは再生できず、専用の対応プレーヤーを必要とします。
ですが、SACD規格の層と従来のCD-DA規格の層とでニ層構造となるハイブリッドディスクとすることで従来のCDプレーヤーでの使用を可能にしています。もちろんCDの場合は音質もCDの音質となります。現在発売されているSACDの多くはこのタイプになっています。
このように、SACDでは、記録層を複層構造とすることで大容量化が可能となることから、マルチチャンネルや、グラフィックスなどの追加データを収めることができます。ハイブリッドディスクのほかに、単層構造であるシングルレイヤーディスクとニ層構造をなすデュアルレイヤーディスク、の3種類の規格が存在します。シングルレイヤーディスクとデュアルレイヤーディスクについては、CD-DAとの互換性はありません。
また、SACDに記録されたデータには、「インビジブルウォーターマーク」と呼ばれる電子透かしの技術を利用した不正コピー防止技術も施されています。
CD-DAの後継と目される規格としては、SACDの他にも、DVD-Videoの規格が音楽記録用途に特化されたDVD-Audioと呼ばれる規格があります。DVD-Audioでは、データ記録方式に従来式のPCM方式が採用されており、SACDとの互換性はありません。
スペック的には、現行CDは16ビットリニアPCMと呼ばれる方式で、44.1KHzでデジタル変換を行っています。それに対してSACDでは1ビット・ダイレクト・ストリーム・デジタル(略してDSD)という方式で、現行CDの64倍の2.822MHzでデジタル変換を行っています。
再生される音は、現行CDでは再生周波数範囲5〜20khz、ダイナミックレンジ96dbに対し、SACDは再生周波数範囲100khz以上、ダイナミックレンジ120db(可聴帯域)以上を実現しているという違いがあります。
それでは、実際に聴いた場合の違いはどうなのかということですが、たとえば、カセットテープからCDとなったときほどの違いは感じられないかもしれません。使用するシステムがある程度高品質であることが求められそうです。この音を聴いた人が例外なく洩らす言葉は「自然な音」です。
CDの場合無理やり音をデジタルに加工している部分があり、それが、メリハリのある勢いのよい音となっている面があるのですが、SACDは、それがありません。アナログのレコードが開発された当初から目指していたありのままの音を再現するということをSACDは実現したといえるかもしれません。
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